おそらく今後のオンライン消費はアジアが牽引する

SNSアカウントを一元管理するサービス: Hootsuiteがインターネット普及状況, SNS普及状況をまとめた分かりやすいスライド: Digital 2021 Global Overview Report (January 2021) v03を提供しています。

そのスライドを一部抜粋し、「全世界の人口構成は日本と異なる」「これからインターネットに触れるNext Generationはアジアに集中している」ことを説明したいと思います。

結論

  • 全世界の人口構成は日本と全く異なる
  • これからインターネットに触れるNext Generationはアジアに集中している

 

全世界の人口構成は日本と全く異なる

まずは全世界の人口分布から見ていきましょう。

  • 世界の総人口は78億人
  • 女性と男性はおおよそ50%ずつ
  • 世界の年齢の中央値は31歳

ここで年齢の中央値、31歳に注目したいと思います。比較して日本の中央値は何歳なのでしょうか?

国別の年齢の中央値は以下グラフです。

日本の年齢中央値は48歳で、調査対象おおよそ30か国で最も高い数字になります。このデータを見ると「日本の高齢化が進んでいる」「今後の消費拡大は望めない」などの悲観的な意見が理解できます。

しかし、目線を全世界に向けると中央値は前述のとおり31歳です。国によっては20歳のケニアのように若い世代が多い国もあります。まだまだ若い世代が多いことが分かります。

次に全世界の年齢送別の人口を見ていきましょう。

  • 全世界で最も人口の多い世代は0~4歳
  • 次に多い世代は5~10歳

この結果は日本と全く違います。

  • 日本で最も多い世代は60~64歳
  • 次に多い世代は40~44歳

比較しても全世界と日本では、人口構成が全く違うことが分かりました。日本国内だけを見ると年齢層の高さから悲観的になりがちですが、世界に目を向けるとこれから消費を担っていく若い年齢層がまだまだ多いことが分かり、楽観的な気持ちになります。

これからインターネットに触れるNext Generationはアジアに集中している

次に地域別の人口を見ていきましょう。

  • 東アジアが16億人
  • 南アジアが19億人
  • 東南アジアが6.7億人
  • アメリカが3.7億人
  • ヨーロッパは7.6億人

人口においてアジアは飛びぬけていることが分かります。これは主にインドと中国の人口が他国と比較して突出している為です。

更に、これからインターネットに触れるNext Generationのグラフを見ましょう。

  • これからインターネットに触れる東アジアの人口は5.4億人
  • これからインターネットに触れる南アジアの人口は11.2憶人
  • アメリカ, ヨーロッパ, アフリカを合計しても凡そ9億人

Next Generationの層の厚さとしてはアジアが圧倒的に高いことが分かりました。中国が2028年までにアメリカを抜いて経済大国になる、インドが2030年までに世界3位の経済大国になるというBBCのニュースもありますので、今後のWebサービスならびSNSはNext Generationが多くいる地域で広まっていくのでしょう。(というのがこの資料を作ったHoosuiteの言いたい事なのでしょう)

まとめ

今回は全世界の年齢の中央値と地域別の人口構成を見ながら、「全世界の人口構成は日本と異なる」「これからインターネットに触れるNext Generationはアジアに集中している」ことを説明しました。Webサービスに関わる者としてこのような動向は抑えることは長期的な目線をもつ上で役に立つと考えています。

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