プロジェクトマネージャーのキャリアに資格は必要か?

こんにちは、タテキです!

今年も早いものでも6月になり折り返し地点が近づいていますが、今年の初めにかかげた「資格をとる!」という目標が進んでいません。。。PMPか、簿記2級か、そもそも資格以外に時間をあてるべきか迷っています。

ということで今日は、プロジェクトマネージャーに資格は必要か?という点について書いてみたいと思います。

資格よりも他人の真似の方が効率良い

私にとってプロジェクトマネージャーは総合職のような印象でして、ネットでプロジェクトマネージャーのスキルを調べると以下が挙げられています。
  • スケジュールや予算の管理能力
  • コミュニケーション能力
  • 問題解決と決断力
ソフトスキルが並ぶザ・総合職といった印象です。この曖昧さがコンプレックスだったりします。

これまでに多くのプロジェクトにかかわらせていただき、ありがたいことにアシスタントではなくリードというかたちで進める機会も多くありました。その中で最も効果的だったのは、先輩プロジェクトマネージャー (もしくは、プロダクトマネージャー) の真似でした。

幸い所属している会社が大きい為、社内にはプロジェクトマネージャー, プロダクトマネージャーとして長い経験をもっているメンバーがいます。

普段仕事していると知り合うことはないのですが、ツテをたどったり仲良くなる中で、定期的に1on1をしてもらう。不定期に困りごとを教えてもらう。彼らの作ったドキュメントを見る。などを行い真似しています。

真似は学びの第一歩
出典: 無名の男がたった7年で 270億円手に入れた物語

りらくる創業者の竹之内さんが著書で、世の中にあるものはそのほとんどがすでにある何かの真似であり、一番の人を見つけてその人の真似をすることが重要だ書かれています。

逆に伸び悩んでいるメンバーほど、自分のやり方にこだわりがあったり、他者に助けを求められなかったり、いつまでも自分の力で正解を見つけようとしている印象です。

長い経験をもつメンバーは社内で役職をもっていたり、非公式なパワーをもっていたりします。そのようなメンバーとの関係構築は自身のプロジェクトを有利に進める上でも有効です。

資格と実務を同時に進めるべき

PMPやCertified ScrumMasterなどに代表されるようなプロジェクトマネージャー系の資格に難点があると思っていまして、それは資格取得が目下の問題をすぐに解決するわけではない点です。

今のプロジェクトにおいて、下記のような問題に直面した場合、PMPを読むと解決のヒントになりますが、すぐに解決とはなりません。
  • ステークホルダー部署同士の仲が悪くMTGがまとまらない
→ ステークホルダー登録簿を作ってみる。たしかに関係図が見えるようになったが、どうすれば改善されるのかは分からない
  • 一部グループがとても忙しくプロジェクトにリソースをさけない
→ コストを再見積もりをしてみる。必要コストが見えるようになったが、リソースを避けない状況は同じ
  • 一部プロダクトのクオリティが低く、何度テストしても新しいバグが出てくる
→ 品質の受け入れ基準を明確にする。しかし、プロダクトのクオリティが低いという根本原因の解決にはならない

この理由はおそらく、プロジェクトマネジメントの理論は、こんな問題にはこんな解決策があるよ!という問題解決型ではなく、プロジェクトマネジメントってこんな要素があって、こんな意味だよ!と教科書に近い見せ方になっているからだと思います。

人体に置き換えると、理論は「内臓には胃や肝臓などがあって、胃は食べたものを消化する機能だよ!肝臓は有害物質の解毒したり、食べ物の消化に必要な胆汁の分泌するよ!」と説明するわけですが、それでは、「このお腹の痛みの原因は?どうすれば良くなるの?」という目の前の問いに答えていません。そして、大抵の人は痛みさえ治れば人体の解剖に興味がありません。

そこでオススメは、資格と実務を同時に進めることです。

たとえば、資格の勉強をとおしてプロジェクトマネジメントの理論を頭に入れることができます。それ自体がすぐに問題解決につながることは少ないのですが、ふとした瞬間に「ステークホルダーが全然仕事を進めてくれないな、どうしよう。。。」→「Issue logに問題として提起しよう!」→「どんな内容を解決策としてIssue logにかけるかな?」→「High level managerのいるSteering committeのトピックに入れてみよう!」といった具合に資格勉強で得た知識と問題解決が上手く嚙み合う瞬間があります。

重要なことは勉強した内容をすぐに実践で活かせる・実践で直面している問題の糸口が資格勉強を通して見いだせる状況で、実践と座学を両輪のように回すことが良い方法だと思います。

まとめ

周知のとおり、プロジェクトマネージャーは独占分野ではまったくありません。ですので、プロジェクトマネージャーとして仕事をする上で資格は不要です。でもあえて資格を取得するべきか否かの判断基準は、「近い将来転職したいが、十分な実績があるか否か?」かと思います。

転職したいが今の会社で実績を残せていないと思うなら、短期間で自己PR材料になる資格は良い選択しかもしれません。すぐの転職は考えていない。もしくは、実績は十分だと自負している人は資格勉強に時間を割く以上に、職場での実績を更に高めることに時間を割いた方が良いかもしれません。

弁護士や税理士のような独占的ではない職業における資格の立ち位置は、実績では説明しづらい個人の能力を代弁することかと思います。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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