こんにちは、Tatekiです。
現在私は上場企業で IT部署でマネージャー職をしており、 プロジェクトマネージャーチームの編成といくつかのプロダクトのプロダクトマネージャーを担当しています。
今はチームメンバーをサポートする機会が多いですが、専任のプロジェクトマネージャーとしてリードしていた時には様々な悩みがありました。
今回はそのような悩みを解決する為に行った対策を具体的に紹介したいと思います。なお、これから説明する内容は「外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント」を元に実践しました。
とはいえ、本をそのままコピーするのではなく自分なりに工夫しましたので、参考になると幸いです。
敵を設定することでプロジェクトチームを一つにまとめる
様々なバックグラウンドの人たちが集まって一つの目標へ向かうのがプロジェクトですが、人と話すのが好きのメンバーもいればあまり好きではないメンバーもいます。お互いに仲の良いメンバーたちもいれば、実は少し険悪なムードになっているメンバーたちもいます。
一般的なチームビルディングは「一緒にランチに行く」「時どき呑んだりする」などの個人的なつながりをケースが多いですが、私はそういうものがあまり得意ではなかった為、他の方法で取り組んでいました。
それが敵を設定することでプロジェクトチームを一つにまとめるです。
悪い例えですが、戦争する際には対戦国を”倒すべき敵”と宣伝します。 ドイツ旧第三帝国のナチスは国民をまとめる為に、敗戦による不景気, 富を独占している(と言われている)ユダヤ人への強い怒りを訴えかけました。
スポーツや部活動においてチームがまとまるのは、分かりやすく”倒すべき相手”がいるからだと考えられます。
プロジェクトも仮想の敵を作り、デイリーハドルなどで定期的に”倒すべき敵”として取り上げることでチームをまとめることができます。私は「既存の古いサービスをリプレイスしよう!」「隣の部署に負けないサービスを作ろう!」と繰り返し伝えていました。
仮想の敵を批判したり、悪口を言う必要はありません。ただ、プロジェクトは本質的に何かの問題解決する活動ですので、その問題を敵として伝え続けたり、他部署との競争心に働きかけることで、 チームは同じ方向を見てモチベーション高く進めやすくなります。
指示するのではなく、働きやすい環境を作る
プロジェクトマネージャーは自分で作業をすること少ない為、ただ指示するだけになりがちです。
プロジェクトマネージャーも上からプレッシャーをかけられているので、辛い立場ではありますが、「これをやってください」「いつまでにやってください」「(やり方は分からないけど)、期日は死守しましょう」 と言うだけでは、メンバーの心が離れていきます。
ただ指示して詰めるだけではメンバーも前向きになれません。そこで意識するべきことはプロダクトマネージャーの仕事は命令ではなく仕事しやすい環境を作ることということです。
「助けてください」と素直に言うことは勇気のいることですから、自分ができていないこと、上手くいっていないことを人に話すことが苦手です。また、なんでも自分で解決しなくちゃと考えている人もいます。
「何か困っていることはありますか?」「わかりました。すぐにこちらで出来ることしますね!」とサポートする姿勢と仕事しやすい環境を作ることが指示を出すよりも重要です。
人は本質的には役に立ちたいと思っていますので、前向きに力を発揮してくれるようになります。
まとめ
倒すべき敵が明確に設定されていて、その為に必要なリソースとツールがそろっていれば、細かい指示を出さなくても人は自分から動いてくれると考えています。