こんにちは、タテキです。
非エンジニアのプロダクトマネージャーとして働きはじめてから「辛いな…」と思う場面が増えてきました。なぜだろうと不思議に思っていたのですが、以下の投稿を見て納得です。そもそもプロダクトマネージャーという仕事は辛さを前提としているのですね。ww
特に続けてきた要件詰めが覆った瞬間がつらいです… https://t.co/K2RbaxtaUG
— Tateki (@tk_pjmpdm) July 7, 2022
どの仕事だって大変ですが、こちらのTwitterにはとても共感しました。そして1%の楽しみを見いだすにはプロダクトへの貢献が必須だと言えるでしょう。しかし非エンジニアのプロダクトマネージャーはテクニカルな分野では貢献ができません。そのためプロダクトに貢献するには、他のメンバーがやりたがらない分野のスキルが必要となります。
今回はプロダクトマネージャーがエンジニアやデザイナーに喜ばれ、協力的に仕事をする為に必要なスキルを3つに厳選して解説します。これらは非エンジニアでテクニカルな知識のない私が、プロダクトマネージャーとして活躍する為に大切にしているスキルです。
私はプロジェクトマネージャーをしているうちに、自然に仕事内容がプロダクトマネージャーへ変わっていきました。経験上この記事でご紹介するスキルはプロジェクトマネージャーのうちに身につけておくのが正解です。
最後まで読めば非エンジニアでテクニカルな知識のない方でも、プロダクトマネージャーとして活躍できます。ぜひ最後までお付き合いください。
非エンジニアがプロダクトマネージャーとして貢献するためのスキル3選
テクニカルな知識がなくてもプロダクトマネージャーとして貢献できます。プロダクトマネージャーと他のメンバーに求められるスキルは根本から違うからです。
しかしエンジニアやデザイナーからの信頼を勝ち取るにはプロダクトを優位に展開する必要があります。クライアントや営業の御用聞きになってしまったり、マネージャーから言われたことをチームに伝える伝書鳩では、メンバーからの信頼を得られません。
エンジニアやデザイナーができないことや、苦手でやりたがらないことをすることで、チームに貢献でき信頼につながります。
非エンジニアがプロダクトマネージャーとして貢献するための具体的なスキルは以下の3つです。
- エンジニアが苦手な要件を視覚化するスキル
- デザイナーが苦手な要件をまとめるスキル
- 専門職が苦手な仕組みを作るスキル
それぞれ順番に解説します。
エンジニアが苦手な要件を視覚化するスキル
要件を視覚化するスキルはプロダクトマネージャーとして押さえておきたいスキルです。エンジニアは要件の視覚化を苦手としています。プロダクトマネージャーが積極的に要件を視覚化してあげれば、エンジニアから信頼を寄せられるでしょう。
エンジニアやTech leadはコーディング、 システムアーキテクチャの構築をしたいと考えています。明確なゴールに向かい、まるで潜水艦で宝物を探すように自身のスキルを駆使して進むことにやりがいを感じる方が多いでしょう(もちろん人によりますが、その傾向が強いです)。
「彼らがコードに触れられない時間をどれだけ減らしてあげるか?」が プロダクトマネージャーとして考えることになります。そしてエンジニアは要件を視覚化するのが苦手です。明確なゴールを具体的な絵に落とし込めばエンジニアのニーズに応えられるでしょう。
例えばFigmaでユーザフローを書くのがおすすめです。小さな修正で絵を描くほどではないならユーザアクションを箇条書きにするといった要件の具体化をしましょう。
もしFigmaなどのデザインツールを未だ使えない場合、一旦はExcelやパワポレベルでも良いと思います。しかしよりわかりやすい提案をしたいのであれば、デザインツールを使えるようになりましょう!
ゴールを可視化してあげるとエンジニアは迷いなくコーディングできます。そしてプロダクトマネージャーもエンジニアのアウトプットを具体的に理解可能です。要件を視覚化できれば、ときおり発生する間違った実装にも早く気づけるようになるでしょう。
デザイナーが苦手な要件をまとめるスキル
要件をまとめるスキルもプロダクトマネージャーとして押さえておきたいスキルです。要件を視覚化するスキルはデザイナーの領域でもありますが、要件をまとめるスキルはデザイナーが苦手としています。
たとえばFigmaでのデザインなどはまさにデザイナーの仕事です。イメージを書くことや、ユーザ目線で使いやすいUIを考えることが、デザイナーの目指すこととなります(もちろん人によりますが、その傾向が強いです)。
デザイナーがやりたがらないのは、クライアントとの折衝です。「何を作るのか?」というそもそもの要件をまとめることを苦手としています。
- クライアントから背景をヒアリングする
- ユーザフローマッピングにヒアリング内容を落とし込む
- 落とし込んだ内容を元にして期日と予算をまとめる
こういったクライアントとのコミュニケーションは、デザイナーが進んでやりたいことではありません。
プロダクトマネージャーが要件をまとめればデザイナーはUI作成に集中できます。またプロダクトマネージャーも要件を深く理解できるので、ときおり発生するデザイナーの「このデザインじゃなきゃ嫌だ!」というこだわりと向き合うこともできるでしょう。
専門職が苦手な仕組みを作るスキル
仕事しやすい環境や仕組みを作るスキルもプロダクトマネージャーとして押さえておきたいスキルとなります。エンジニアもデザイナーといった専門職のメンバーがやりたがらない作業だからです。自分の仕事に専念できない環境ではエンジニアやデザイナーのモチベーションは下がります。
- 何を作ればよいのか分からないまま仕事が降られる
- 作業中にしょっちゅう邪魔される
- 担当プロダクトの状況が分からない
プロダクトマネージャーが機能していないプロダクトやプロジェクトはエンジニアやデザイナーが作業に集中できません。四方八方から彼らに連絡がきてしまうからです。エンジニアとデザイナーが自分の作業に専念できる環境をつくることが、プロダクトマネージャーの大切な役割といえるでしょう。
何を作ればよいか分からない場合はユーザフローマッピングとイメージを見せるのがおすすめです。作業を邪魔されないために、議論の場を定例として作るのも良いでしょう。担当プロダクトの状況が分からないなら、定期的にプロダクトの状況をレポートするのも効果があります。
自分の仕事に専念できる環境を作ってあげれば、エンジニアもデザイナーも自分の仕事に集中できます。
- 何を作ればよいか分かる
- 作業中にあまり邪魔されない
- 時どきプロダクトの状況が伝わる
「あのプロダクトマネージャーがいると仕事がやりやすいな!」と思われると、エンジニアとデザイナーも積極的に協力してくれるようになるでしょう。
まとめ
非エンジニアがプロダクトマネージャーになる為に必要なスキルを3つ解説しました。他のメンバーがやりたがらない仕事を率先して行えば、非エンジニアのプロダクトマネージャーでもチームに貢献できます。
マネジメントと名の付く職種はメンバーの協力なくして役割を果たすことはできません。メンバーが気持ちよく働ける環境を作ってこそ認められて、マネジメントしやすくなります。プロダクトマネージャーとして悩んだ際は「どうすれば、みながモチベーション高く働けるだろう?」と考えると良いでしょう。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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