こんにちは、タテキです。
普段IT企業でPMと開発チームのリードを兼務しています。開発部署がより大きいサービスを沢山担当できるよう、組織のグロースをマネジメントの側面からドライブしています。主に組織が大きくなるよう、得意を活かしたマネジメントを行うのが信条です。IT企業の開発チームへの具体的なアプローチ方法は以下の3つとなります。
- プロダクトマネジメント
- 組織マネジメント
- オフショア拠点のマネジメント
この記事では私が得意としている3つのマネジメントについて解説します。どれも組織のグロースには必要不可欠なマネジメントです。高いレベルで実践できれば、他のIT企業より一歩先を行く開発チームを編成できるでしょう。
IT企業の開発チームに必須①|プロダクトマネジメント
IT企業の開発チームに必須のマネジメントのひとつは、プロダクトマネジメントです。プロダクトとビジネスをつなげ、チームとしての目標達成を目指します。「プロダクトで何をしたいのか?」「プロダクトで解決したい課題は何か?」を決めて資料に落とし込み、その為に必要な組織体制, 要員, 予算を調整するのが役割です。
プロダクトマネジメントの効果
プロダクトマネジメントの効果はプロダクトにおける問題を解決することです。製品全般に関する組織管理を行うことで、プロダクトにおける悩みに対する適切なアプローチが可能になります。プロダクトによくある悩みは以下のようなものです。
- プロダクトの数年先のプランがあいまい
- プロダクトのターゲットユーザーや 提供したい価値があいまい
- プロダクトオーナーの頭の中が、メンバーに伝わっていない
- 上記が決まっていない為、短期的な機能改善しかできない
解決策としてはビジョン、 ロードマップ、 KPI、 機能要件をドキュメントに落とし込むことです。落とし込んだ内容に対して関係者で合意が取れたら、予算の調整に移ります。予算確保の時期になってバタバタしないためには事前準備が必要です。
- あらかじめプロダクトの長期計画を作る
- 効果検証できるKPIを決める
- 関係者と合意形成しておく
また、部署内でもプロダクトにはばらつきがあります。ドキュメントが整っているプロダクトもあれば、ほとんど整っていないプロダクトもあるでしょう。部署内のプロダクトの作業品質を統一するには、資料のテンプレートを作成し、プロセスの標準化を図るのが有効です。
ビジョン策定または改定から予算の確保までのプロセスを、PMメンバーで俗人的にしないことが重要となります。プロダクトマネジメントを活用すれば、プロダクトにおける悩み事の多くが解決可能です。悩みを解消することで、開発チームはより円滑に製品開発に取り組めるでしょう。
IT企業の開発チームに必須②|組織マネジメント
IT企業の開発チームに必須のマネジメントのひとつは組織マネジメントです。チームの目標達成に向けた継続的な改善を目指し、効果的に組織運営するために必要となります。組織マネジメントにより、さまざまな成果を生み出すことが可能です。
- 組織の業績向上
- 従業員の満足度向上
- 顧客満足度向上など
「このプロジェクトの開発状況は?」「このプロダクトはリソースが足りているの?」といった進捗を見える化し、安定してデリバリーできる組織作りをします。
組織マネジメントの効果
組織マネジメントの効果は組織における問題を解決することです。組織の目標やビジョンを策定し、組織の効率性や生産性を高め、プロジェクトの目標達成を最大化します。組織によくある悩みは以下のようなものです。
- プロジェクトの進捗が見えない
- 進捗説明がよく分からない
- いつもプロジェクトが遅れる
- リリース後に沢山のバグが発生する
プロジェクトが炎上すると労働環境が悪化し、メンバーの疲弊につながります。解決策はプロジェクトマネジメントのプロセスを平準化し、テンプレート資料と共に定着を進めることです。組織のメンバー全員が同じ定義の元で類似した資料を作成するようになれば、進捗状況の共有ならびに説明が正しく伝わります。
もっとも大切なのは素早い対応を行うことです。問題が表象に出る前に早期対応すれば、将来の大惨事を避けられます。タイミングとしてはメンバーが違和感を感じている頃がベストです。そのため定期的な1on1ミーティングを行い、メンバーの課題を随時組織に反映させることを意識しています。
また、プロジェクトマネージャーに求める要件を明文化し、プロジェクトマネージャーをトレーニングすることでより多くのプロジェクトが同時に進むようになります。
管理職にとって1on1が必須な理由については以下の記事で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
管理職にとって1on1が必須な理由IT企業の開発チームに必須③|オフショア拠点のマネジメント
オフショア拠点とは企業が自社の本拠地とは異なる地域や国に拠点を設けることです。主にコスト削減や人材の確保といった目的で、オフショア拠点の立ち上げと運営、もしくは国内における外国人の採用を行います。
オフショア拠点のマネジメントの効果
オフショア拠点のマネジメントの効果は人的資本に関する問題を解決することです。積極的な外国人IT人材の採用により、優秀なエンジニアの確保を目指します。開発チームのよくある悩みは以下のようなものです。
- 作りたいサービス, 機能は多いが、PMもPJMもエンジニアも足りない
- 求人を出すが良い人材が見つからない
報酬を上げることで採用はある程度楽になります。しかし多くの場合において予算の上限は厳しく報酬は上げられません。
その解決策として、外国人エンジニアの採用が挙げられます。海外にオフショア拠点を立ち上げれば、国内と比較して安価に人材を確保できます。また日本国内にもIT分野で働きたい外国人は一定数いますので、海外に拠点を作らずとも外国人の採用は可能です。
おかげで当方の部署は、昨年から今年にかけて、PM, PJM, エンジニアの採用が順調に進んでいます。拠点は中国、インド、 ベトナム、 EU、 アメリカ (EUとアメリカは開発部署というよりRegion head quarter) など多岐にわたります。国によって接し方を変える必要があり、そこが苦労であり面白いところです。
オフショア開発拠点に関連した外国人人材の採用については以下の記事で詳細に解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
オフショア開発拠点を作ろう!国際需要の高いインド周りの立ち上げをご紹介!まとめ
私が得意としている3つのマネジメントについて解説しました。
- プロダクトマネジメント
- 組織マネジメント
- オフショア拠点のマネジメント
開発部署がより大きいサービスを沢山担当できるよう、組織のグロースをマネジメントの側面からドライブするのが当方の命題です。マネジメント次第で製品開発の作業品質が大きく改善されます。
PM業務を手伝ってほしい、PJMのクオリティを上げたい、オフショア拠点を活用して開発のキャパシティを増やしたい、という方は是非ご相談ください😊
※マネジメント以外に関しては、普段は適切な人材に対応をお任せしています。とくに技術選定、 コーディング、 QAの自動化、 リリースオペレーションに関しては、積極的に推進しますが、実務に携わっておりません。