こんにちは、タテキです。
オフショア開発拠点に興味はありませんか?IT業界は人材不足です。エンジニア, PM, PJM, どの職種も足りておらず、「人は揃っていて問題ないよ!」という会社はほぼありません。少ない人数で多くのプロジェクトを回すと、インシデントや離職を招きます。人員不足によりプロジェクトが頓挫してしまうことも珍しくないでしょう。
そこで今回はとくに世界的なブームとなっているインドでの拠点立ち上げをご紹介します。オフショア開発拠点の立ち上げを理解できれば海外の優秀な人材確保が可能です。人材不足によるプロジェクトの頓挫を回避して、会社のキャパシティを一気に上げられるでしょう。オフショア開発拠点に興味のある方は是非参考にしてみてください。
オフショア拠点の立ち上げとは?
外国人の採用でもっとも効果的なのはオフショア拠点の立ち上げです。海外に事業の拠点を移せば、他国の優秀なIT人材に開発を委託できます。開発コストの削減や、効率的な人材確保が可能です。国内エンジニアの人材不足を考えると、オフショア開発拠点の立ち上げは有力な選択肢のひとつとなるでしょう。
オフショア開発拠点の立ち上げはインドがおすすめ!
インドでのオフショア開発拠点は世界的なブームとなっています。インドは工科大学が多く、ITに強い人材が豊富にいるからです。GAFAMを代表例として、全世界の企業が拠点を構築しています。インドは高いIT技術を背景に、IT先進国として飛躍しました。日本のオフショアがまだ進んでいない今こそ、インドでのオフショア開発拠点の立ち上げを検討するべきでしょう。
オフショア開発拠点をインドで立ち上げる際の課題
オフショア開発拠点をインドで立ち上げる際の課題は2つあります。
- コミュニケーションに難がある
- 作業品質の保持に工夫が必要
それぞれ順番に解説します。
コミュニケーションに難がある
インドで事業を進める際は日本とは異なるコミュニケーションの工夫が必要となります。会社目線で全体的な最適を考えられない人材が多いからです。
インドのIT人材は主に個人目線で仕事をしています。自分にとってメリットがあることはやる、または必要であればやる、といったドライな対応が多いです。インドのIT人材とのコミュニケーションを取る場合は、以下の4つを伝える必要があります。
- 何をやるのか
- いつまでにやるのか
- なぜやらないといけないのか
- やらないと当事者にとってどんなデメリットがあるのか?
本人にとってのメリットやデメリットを明確にすれば、インドのIT人材を使いこなせます。インドには日本とは異なる文化があるので、インドのIT人材に合わせたコミュニケーションを工夫すると良いでしょう。
作業品質の保持に工夫が必要
インドで事業を進める際は作業品質の保持に工夫が必要となります。依頼がスムーズに実行されず、様々な理由をあげてスケジュール通り進まないことが多々あるからです。
また正しいデザインを作って最適なコーディングをするよりも、いち早くデザインを作って粗が多いままリリースする傾向があります。早くリリースするのは正しい側面もありますが、重要な機能の開発を任せる場合は技術的な負債になりかねません。
インドで作業品質の保持を行うのならば、明確な指揮系統を作るべきです。日本拠点の直下にすれば、監督がしやすいので作業品質に関するトラブルは少なくなります。拠点にお任せで作業を進めることは避け、明確な指揮系統で作業を管理する工夫をすると良いでしょう。
中国やベトナムでのオフショア開発拠点
中国やベトナムでのオフショア開発拠点の立ち上げは、インドほど苦労しない印象があります。インドと比較して作業品質が高く、またコミュニケーションも日本国内と同じような関わり方でおおよそ上手くいくからです。
しかし作業品質が良い分、コストの問題があります。中国拠点は給与水準が高い為、オフショア拠点の構築はコスト的なメリットが少ないもしくは無い印象です。ベトナムであれば中国ほどの作業品質は期待できませんが、そこまで高い給与水準ではないためコスト面でもある程度のメリットが期待できます。3国をまとめると以下の通りです。
- コストメリットを重視するならインド
- 品質を重視するなら中国
- バランスが取れているのはベトナム
求める作業品質とコストを天秤にかけ、御社に合った拠点選択を行うと良いでしょう。
オフショア開発拠点を立ち上げずに日本国内で外国人を採用するメリット
オフショア開発拠点を立ち上げずに日本国内で外国人を採用するのも有効です。日本在住の外国人は日本の文化を受け入れる素養が高い傾向にあります。世界中から日本で働きたいと考える人々が集まっているからです。中には「人種差別がないから、ハワイよりも過ごしやすい」と言っている人もいます。
- 日本文化が好き
- 日本は安全で快適で住みやすい
- 日本にルーツがある
世界では「日本語ができること」は強みのひとつです。日本在住の外国人はITスキルがすごく高いわけではないが、日本語スキルとかけ合わせて売りにしている人もいます。コミュニケーション面では強力な戦力となる場合もあるでしょう。
外国人のIT人材は日本人よりも他国での労働に抵抗が少ない
外国人のIT人材は日本人よりも他国での労働に抵抗が少ないのが特徴です。日本人にとって国外で仕事することは一大イベントですが、外国では国外で働くことはそれほど大きなイベントではありません。むしろ知人が自国以外にいるのはよくあることです。
- 友人がシンガポールにいる
- 知り合いがイギリスで働いている
- 親戚が結婚して中国にいる
当然日本にも何らかの理由で多くの外国人が移住してきているのは周知の事実です。日本で外国人を採用する場合は人材探索の目を世界中に向けることを意味します。若くてポテンシャルがあり、ITスキルがあり、日本語への抵抗も少ない外国人を採用することも、不可能ではありません。私の周りでも、中国、 ベトナム、 インド、 韓国、 ミャンマー、 トルコ、 アメリカ、 メキシコなど多国から集まったメンバーが仕事をしています。
日本で外国人のIT人材を採用する際の注意点
日本在住の外国人であっても、社内のコミュニケーションには工夫が必要です。日本語は喋ったり聞き取ったりするのは比較的簡単ですが、読んだり書いたりするのは難しい言語となります。
日本語での受け答えができる人は多いですが、日本語でドキュメントの読み書きができる人はほとんどいません。本格的に日本で外国人人材を採用しようとするのであれば、思い切って資料を英語化する取り組みが必要となるでしょう。
まとめ
この記事ではオフショア開発拠点について解説しました。オフショア開発拠点の立ち上げはインドがおすすめです。いくつか課題はありますが、優秀なIT人材を確保してプロジェクトを有利に進められます。
中国やベトナム、日本でも外国人エンジニアの採用は可能です。それぞれの方法にメリットがあるので、自社に合った方法を選択すると良いでしょう。人柄が良くハードワーカーな人材は世界中にいます。そういった人材を採用できると会社のキャパシティを一気に上げることが可能です。
お問い合わせ頂ければ、外国人のIT人材募集に関する詳細な解説をいたします。オフショア拠点開発の方法や日本国内での外国人の採用育成に興味のある方はぜひご連絡ください。