投資の大原則: すべては”貯蓄”から始まる

みなさん、こんにちは。今回は最近読んだ『投資の大原則[第2版] 人生を豊かにするためのヒント』について書きたいと思います。

投資の大原則[第2版] 人生を豊かにするためのヒント』とは?

2018年にバートン・マルキールチャールズ・エリスが共同で執筆しました。

 

バートン・マルキールはハーバード大学でMBAを取得した後、 イェール経営大学院学部長や アメリカン証券取引所理事などを歴任されています。

 

また、世界最大規模の資産運用会社ヴァンガードグループで28年間ディレクターを務めている方です。ヴァンガードと言えばETF提供会社としてブラックロック社に次ぐ規模の会社です。

 

バートン・マルキールが1973年に執筆した『ウォール街のランダム・ウォーカー』は累計150万部以上を売り上げた世界的ベストセラーです。

 

チャールズ・エリスもハーバード大学でMBAを取得した後, ニューヨーク大学博士号を取得し、 全米公認証券アナリスト協会会長を歴任されています。
2015年に出版した「敗者のゲーム」は現在第6版まで増刷されています。

 

そのような投資世界の代表者二人が投資について出来るだけ分かりやすく簡潔に書いたのが今回の『投資の大原則[第2版] 人生を豊かにするためのヒント』です。

 

まさに「定年後を豊かに安心して暮らす為には、大切なお金をどのように投資すればよいのか?」という疑問に答えた本です。

結論

  • すべては”貯蓄”から始まる
  • 複利こそが最強

すべては”貯蓄”から始まる

 

本の最初、未だ目次すら紹介される前のページにこう書かれています。
すべてはお金を貯めることから
投資をするお金がないことには、
リターンが2%だの、5%だの、
10%だのいっても始まらない

 

投資においてまず始めるべきは貯蓄すること。投資するお金がなくては始まらない。本書が最初に強調しているのが「貯蓄」とは意外でした。

 

貯蓄のコツは貯蓄の度合いを”我慢”ではなく”充実感を感じる”レベルに留めることです。まるで少しずつ痩せていく自分の身体に喜びを感じるダイエットのように行うべきで、ストレスの溜まる過度な減量のように行うべきではありません。
そして、貯蓄の原則はシンプルに「支出を収入よりも少なくする」です。

複利こそが最強

 

著者は貯蓄をする上で小さなお金を浪費しないこと、つまり衝動買いを止めることを推奨しています。

 

例えば、ある日750円の買い物を辞め、代わりにETFなどインデックスを買うとどうなるでしょうか?

 

もし毎年10%の複利で750円を30年放置し続けると13.087円になります。

一度だけ750円を節制してインデックス投資すれば、30年後には夫婦でフルコースが食べれる計算になります。(年利10%は少々良すぎる見立てかもしれませんが。。)

 

これを「72の法則」と呼びます。何年経てば元手が2倍に増えるかを簡単に計算する式です。
X(お金が2倍になる年数)×Y(年利)= 72

 

例えばYの年利が7.2%であれば、Xは10年で72

 

つまり、10年で元手が倍になります。

 

 

もし毎日飲み物を買っている場合、それを節約すれば週600円の節約です。それを7.5%の複利で運用した場合、600円は30年後に5,253円になります。

 

1週間分の飲み物を忍耐すれば、30年後には豪華な外食できます。

 

この複利は逆にも適用できます。貯蓄する上でカードローンは絶対に手を出してはいけません

 

カードローンの利息は凡そ14%です。72の法則を当てはめると、X × 14% = 72。X = 5。つまり、返済額は5年で2倍に増加します。借りた額と同額の利息を払う事になるのです

 

節制する上で著者のオススメは
  • 買い物に行く前に買い物リストを作り、リストにないものは買わない
  • 配偶者に一緒に買い物に行って貰い、無駄遣いを監視して貰う

です。世界を代表する投資の専門家も、目の前の100円とその複利を重視しているのですね。

 

一つずつ努力すれば、世界は確実に広がっていきます。若いうちから貯蓄を始め、続けていきましょう!

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